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2014.01.15

松本寛庸(もっと伝えたい、アール・ブリュット。)【ポスター連動企画】


©大西暢夫      
国盗り絵巻/2009年頃/鉛筆、色鉛筆、水性ペン、紙

これは歴史の合戦を描いています。
松本寛庸さんが生み出す作品には、彼が興味を抱いた物事や世界が緻密で色鮮やかに描かれています。魚、昆虫、動物などの生物や宇宙、歴史をはじめ彼が心を惹かれた世界の数々がひとつひとつの作品の中に表現されています。

「国盗り絵巻」展示の様子


松本 寛庸 Hironobu MATSUMOTO

1991年生まれ/熊本県在住

彼の作品は不思議な形の極小の単位が一つ一つ増殖してゆき、濃密な世界を形作っている。彼の絵のユニークな点は、写真や実際見た物の記憶を彼独特のイメージに変換して描くところだ。風景写真や科学図鑑の写真などが、彼の頭脳を通すと実にユニークな造形になってゆく。誰の模倣でもない自分独自の感覚をカタチにしてゆくことは彼にとっても大きな喜びになっているようだ。
作品は自宅で制作している。二つの箱に何十本もの色鉛筆、画用紙。これが彼の専用道具だ。そして1色1色をリズミカルに塗り分けていく。1色塗るとその色鉛筆を別の箱に移し、またすぐ次の色鉛筆を箱から取るという具合に、どの色鉛筆も満遍なく使って循環してゆくよう彼なりに考えているようだ。学生時代は毎日夕食後に描いていたが、社会人になった今は休みの日に描くことが多い。
豊かな自然と温かい家族や人々に囲まれて、のびのびと独創世界を積上げている。

執筆者 ボーダレス・アートミュージアムNO-MA アートディレクター はたよしこ


 中野から新たな芸術文化の発信!


 アール・ブリュット展(中野サンプラザ)
 平成26年2月1日(土)〜2月16日(日)

 中野ブロードウェイ商店街 階段ギャラリー
 平成26年1月21日(火)〜2月20日(木)

 中野サンモール商店街 空中ギャラリー
 平成26年1月25日(土)〜2月24日(月)

 アール・ブリュットフォーラム
 平成26年2月11日(火)祝日

 主催:中野アール・ブリュット実行委員会
 独立行政法人福祉医療機構 社会福祉振興助成事業

中野アール・ブリュット  

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